知っておきたいフッ素の効果と活用方法
- 2023年4月20日
- ブログ
こんにちは。
柏いろは歯科おとなこども歯科です。
むし歯にならないために最も効果的な手段の一つに、フッ素を活用することが挙げられます。フッ素にはどのような効果があり、またどのように活用すると効果的なのでしょうか?
フッ素の3つの効果
・歯の再石灰化を促す
歯の表面のエナメル質は、日々脱灰と再石灰化を繰り返しています。酸などによりダメージを受けたエナメル質が、唾液に含まれるリン酸カルシウムの働きにより元の健康な状態に戻ることです。フッ素は、リン酸カルシウムの反応性を高め、再石灰化を促す効果があります。
・歯質を強化する
歯のエナメル質はハイドロキシアパタイトとよばれる結晶からできていますが、これは酸に弱い性質を持っています。フッ素によりハイドロキシアパタイトがフルオロアパタイトに構造を変えると、酸に対して安定した結晶となり、その結果歯質を強化する効果があります。
・むし歯原因菌の活動を抑制する
フッ素の存在により細菌の代謝系酵素を阻害し、歯を溶かす酸を産生するのを抑制する効果があります。
フッ素の効果的な活用方法とは
国内で市販されている歯磨き粉の90%以上にはフッ素がフッ化物として配合されており、最も手軽にフッ素を活用できる方法といえるでしょう。大人であれば1000ppm、5歳以下の子どもであれば500ppmのフッ化物濃度を目安にして歯磨き粉を選びましょう。歯を磨いた後のうがいは1回程度で抑えることで、フッ素の効果を最大限お口の中に残すことが出来ます。
まとめ
フッ素にはこのような効果や活用方法があります。フッ素を効果的に活用し、むし歯を予防していきましょう。また、歯科医院で高濃度のフッ素を歯に塗布する処置を受けることも高い効果が期待できます。ぜひ当院までお気軽にお問い合わせください。