唾液がもつ様々な働き
- 2023年7月20日
- ブログ
こんにちは。
柏いろは歯科おとなこども歯科です。
今回は、唾液がもつ様々な働きについてご紹介します。日頃意識することはあまりないかもしれませんが、唾液は1日あたり1〜1.5リットル近く分泌されており(健康な成人の場合)、唾液によってお口の中は湿った状態が保たれています。唾液はお口や全身の健康を守るための様々な働きをもっているのです。
湿潤作用
お口の中の粘膜や舌、唇などの軟組織を保湿して動きを滑らかにし、摩擦により傷つくことから保護します。これにより、食事や会話もスムーズに行えるようになります。
自浄作用
歯の表面についた食べかすなどを、唾液の適度な粘性で洗い流します。むし歯や歯周病を予防することに繋がります。
緩衝作用
むし歯原因菌が産出する酸によって酸性に傾いたお口の中のpHを、中性に戻そうとする働きのことです。この働きにより、むし歯に強いお口の環境を作り出すことができます。
再石灰化作用
歯のエナメル質は、脱灰と再石灰化を繰り返しています。唾液に含まれるカルシウムやリンが、酸によって溶けかかったエナメル質を修復してくれます。
抗菌作用
唾液に含まれるリゾチームやラクトフェリンといった抗菌作用をもつ物質が、お口の中の細菌の増殖を抑えます。菌やウイルスが体の中に侵入することを防いで全身の健康を守ります。
消化作用
唾液に含まれるアミラーゼという酵素が炭水化物のでんぷん質を糖に分解します。これにより、胃腸で消化する際の負担を軽くすることができます。
唾液の働きを知って健康に
このように、唾液にはお口の健康だけでなく全身の健康を守るための様々な働きがあります。食事の時にはしっかりよく噛むことで唾液の分泌を促すことを意識し、健康な毎日を送りましょう。